パソコン活用研究PCマニアックの道(アセンブラ、DOS、Windows、旧型PCの活用研究)
Pascalの入手
1 Pascalコンパイラ、インタプリタ
Pascalも古典的なメジャー言語のひとつですね。おじさんもはるか昔、2つ3つごく簡単なプログラムを
Pascalで作ったことがありますが、Basic並みに使いやすく、かつ構造化プログラムを組める言語として
これからは、少しPascalを勉強して見ようと思ったことを覚えています。(それから20年まったく手をつけて
いませんが)
Pascalは、SunDayプログラマがちょっとしたものを作るには、非常に使いやすい言語だと思います。
Fortarn,Cobolよりははるかにコーディングしやすいでしょう。
今、Freeで手にはいるものとしては以下のようなものがあります。
1) Turbo Pascal 5.5
あのTurbo Pascalがフリーで提供されているのを見たことがあります。DOS用ですがDOS窓で使えるので、
古典的なPascalの入門には最適ではないでしょうか。以前、おじさんが見つけたサイトが現在はNot Found
になってしまっていますが、「Free Compiler」に集めたサイトの中をたどれば、見つかるかもしれません。
2) HelloPascal
菊池鉄太郎氏のWindows用のPascalです。これも言語仕様は古典的なPasacalです。
Vectorからダウンロードできるはずですので、探して下さい。Windows上で使える統合環境があるので
初心者にもわかりやすいと思います。
3) Delfi パーソナル版
Delfi はTurboPascalの後継コンパイラと位置付けていいかと思います。パーソナル版はボーランド社から
フリーで提供されています。C magazine(Softbank)などの開発言語系の雑誌の付録のCDにもよく収録され
ていますので、容易に入手できるでしょう。懐古趣味で手を出すのではなく、現代流のプログラマを目指す
という気持ちであれば、Delfi がいいのではないでしょうか。
4) その他
探せば、FreeのPascal系のコンパイラ、インタプリタは結構あると思います。
昔、CP/M上で動いていたPascalなどもフリーであります。CP/Mエミュレーターをかませれば、Windows上
でも使えるはずです。「Free Compiler」に集めたサイトから探してみて下さい。
2 フリーコンパイラを使ってみる
1) Turbo Pascal
tpc.exe がコマンドライン用のコンパイラです。
DOS窓で、
>tpc <SorceFile>
とするだけで、実行ファイルが作られます。超簡単ですね。詳細についてはまだ把握していませんが
中間コードファイルが生成されるのではなく、即実行可能なEXEファイルができます。
試しに、入力した数値を2倍にした結果を表示するプログラムを作り、実行してみます。
program double(input,output); var n:integer; begin write('Duble'); writeln; write('Number?: '); read(n); n:=n*2; write('result=',n); end. |
コンパイルと実行結果は以下の通りです。
C:\WINDOWS>e: E:\tpascal\Disk1>tpc double.tps Turbo Pascal Version 5.5 Copyright (c) 1983,89 Borland International DOUBLE.TPS(10) 10 lines, 0.4 seconds, 2256 bytes code, 648 bytes data. E:\tpascal\Disk1>double Duble Number?: 43 result=86 E:\tpascal\Disk1> |
2) HelloPascal
HelloPascalは解凍すると以下のような、構成になります。
(ファイル)
Studio.exe --- 統合環境
Prep.dll --- プリプロセッサモジュール
Ptoq.dll --- コンパイラモジュール
Qint.dll --- インタプリタモジュール
Pi.exe --- コマンドライン用コンパイラ
Qexe.exe --- GUIインタプリタ
Qcon.exe --- DOS窓インタプリタ
(ディレクトリ)
samples --- Pascalソースファイルサンプル
userdll --- サンプルライブラリ
hdr --- ヘッダーファイル
hlp --- HTMLヘルプファイル
統合環境用のStudio.exe
の他に、コマンドライン用コンパイラ、インタプリタが用意されています。
ここでは、まず統合環境で、先ほどと同じ、2倍にするプログラムを作ってみましょう。
program double(input,output); var n:integer; begin write('入力した数値を2倍する'); writeln; write('入力: '); read(n); n:=n*2; write('結果=',n); end. |
統合環境Studio.exeを起動して、上記のソースプログラムをうちこんで下さい。
メニュー「ビルド」の中から「コンパイルして実行」を選択すると、直ちにコンパイルされて、以下のような
実行画面が表示されます。
なお、コンパイルされた結果は、即実行可能なEXEファイルになるのではなく、Qcodeという中間コードに
おとされます。これを、保存(qqq
という拡張子になる)することもできます。保存されたQcodeは中間コード
なので、直接実行することはできません。統合環境からQcodeファイルを実行する場合は、
「ビルド」−「Qcodeを実行」という手順で実行します。Qcodeを実行した場合は、DOS窓が起動され
DOS窓上で実行されます。